小説の茨城  茨城をテーマまたは舞台にした小説集です。小説
 の舞台は、霊峰筑波、徳川光圀公の本拠であった
 水戸、東国の武神を祭った大社を持つ鹿嶋など。
『忘憂珍文館』−短編評論集− 「砕石工場物語1」
                    星  聖 夜
 
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 この会社ではJISの認定を受けようとして、事務のものがマニュアルの作成に徹夜で取り組んでいた。粗骨材製造工場のJISがほしかったのである。プラントにも粗骨材用の水洗設備を取り付け、操業している。
だが、ある日設備が本体から外れて、落下した。
事務のものが来て、「クレーン車を呼ぼう」と、電話した。
「いやー、いつも道具箱ひとつあげるのに、でっかいクレーン車か゛来てやっていたんだが、今日はやりがいがあるぜ」現場のものが言う。彼は荒神といった。「レッカー車はみんなではらっていていないよ」彼は言う。
「こういうときにはこの絨毯が役に立ちます」そういって絨毯に乗ると、空を飛んで、現場へいきしげしげとも見た。「ああ、これはまずいわ。一人の力ではどうにもならない。そうだ、魔法のランプから巨人の召使を出そう」こすっていると大男がランプから飛び出してきた。
「アイアイサー、御主人さま。なんでも御用をお申し付けください」
「おお、いつもながら頼りになる召使だ。したに水洗設備が落ちているだろう。これをみんな上に持ち上げて、ネジでとめてもらいたいんだ」
「アイアイサー、わかりました、御主人さま」
大男は下から部品をかき集め、水洗設備に持って行ってネジを止め、完璧に操業できるようになった。
  
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