小説の茨城  茨城をテーマまたは舞台にした小説集です。小説
 の舞台は、霊峰筑波、徳川光圀公の本拠であった
 水戸、東国の武神を祭った大社を持つ鹿嶋など。
『忘憂珍文館』−短編評論集− 「砕石工場物語2」
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アメリカにはオナシスという大きな州がある。ここの富豪たちはナサにいってロケットのスペースシャトルに乗っては月に向かって飛び立っていった。月にいってどうするのだろうと思うようだが、目的は火星だ。火星に永住するため、建売りマンションを見に行くのだった。地球にいると痛めつけられ、地球はそう何年もないと推測した者たちがそうした。いきなり火星に行くと、「なにしはりまんねん」と疑惑の目で見られるからまず中継地点として月に行くのだった。火星では地球と同じような自然現象があり、人面岩という人の顔そっくりに刻んだ岩があるが、これが象徴的に示しているように人間が住んでいて人間が住むのに適していた。
しかし月に行くのにも火星に行くのにも莫大な費用がかかる。一人頭5億円以上かかる。しかしこの宇宙旅行がカネに代えられないメリットがあると申込者は殺到していた。

やがて時がたち天の川にも安い料金で行けるようになった。
天の川は川であって、砂利が豊富だった。それを宇宙船に積み込んで地球に輸出するのだった。地球では砂利などほしくても枯渇化していて手に入らなかった。コンクリートの細骨材にしたいと思っても天然砂利は値段がベラボウに高かった。そして政治家たちが暗躍しカネに目がくらんだやつが横行していた。カネに執着し滑稽なほどカネをほしがる土建業者は目をつけないではいられなかった。

それで、ひこ星産業、織媛産業という会社ができた。彼らの合弁会社が経営会議を開くのが七月七日で、中長期経営戦略が討議された。地球人はこの砂利販売会社のもくろみ通り買うのであった。
  
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