小説の茨城  茨城をテーマまたは舞台にした小説集です。小説
 の舞台は、霊峰筑波、徳川光圀公の本拠であった
 水戸、東国の武神を祭った大社を持つ鹿嶋など。
『 看護に関する私の考え方 -2- 』 多 田  悦 子
 
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−社長は看護婦の経験ありますよね。人のために看護してやりたいっていう抱負があったんですか。

 看護婦になりたいと思ったのは幼稚園の頃です。小学生のころ「ナイチンゲール」の本を読んで感銘を受けたということもあります。中学時代、進学を考えたとき、早く看護師にれるのにはどうしたらいいだろうと考え、専門学校の看護課に進みました。

−ナイチンゲールは、ネズミが出て、シーツの交換もしない劣悪な病院ばかりだったといいますが、社長の看護婦時代はどうだったんですか。

 近代的でしたよ。院長先生にもよくしてもらいました。

−病人の苦しみを分かち合いたいと思いましたか。

 それはもちろんありました。でも実際は看護のチームの中で働く仲間たちは、そういう余裕を持って仕事するのは難しいと思います。看護の仕事に追われていますから。でも、基本的にはやりがいのあることで、幸せなことだと思います。

−看護婦になるのには家族の反対はなかったんですか。

 ええ、私は人がなんと言おうと自分の考えを押しとおすことは親は知っていますから。やりたいようにやりなさいという感じだったものですから。

−それからケアマネの仕事に入るわけですね。

 ええ。母に勧められて。

−仕事は苦しんでいる人を助けなければならない、自分に打ち勝とう、というプレッシヤーみたいなものはあるんですか。

 なにかしら手助けとかしたいとは思います。一人ひとりのことをか考えるのが仕事だと思っていますから。

−天使というのはキレイな花をまき散らすのではなく、一緒に苦しんでやるものだといいますが、その辺はどうですか。

 その感覚は分かります。痛みをわかるからこれを共有するということやっています。お年寄りにそういう態度で臨んでいます。でも、まだまだ経験とか人間の幅が不足していると時価増していますから、不十分だとは思っていますが。

−偉いですね。

 私がそう思っていても、スタッフにどこまで伝わっているのかは疑問ですがね。私たちに出会ってホントによかったと言って下さる方もたくさんいます。

−焦ってはまずいと思いますか。

 焦っても仕方ないと思います。一人の人にもいろんな側面がありますからね。その人の中にもいろんな気持ちがあるので、私が一生懸命かかわればかかわるほど傷つけてしまうこともあります。この部分には触れてもらいたくない、というような部分があると思うので。それでも私は見て見ぬふりはしたくないと思っています。

−社長はしっかり立っていると思いますか。

 私自身たくさんの人を助けているという感覚はあるんですが、私もスタッフに支えられていますから、上から命令統括するということはないんです。私を助けてもらっていいケアをしていければいいと思っています。どこまでスタッフに伝わっているかはわかりませんが。

−看護婦、ケアマネ、経営者と進んでいったわけですよね。才能はあると思いますか。

 その仕事が好きで、やりたいことをやるということです。社長としてスタッフに言えることだとか、介護者として言えることとかは基本的に明確にあります。好きじゃなかったらいやだと思いますからね。お金を儲けるとか、といったことは一切思っていません。

−節目節目でやりたいことは変わってきますか。

 ビジネスであることはあるんですが、誰かに必要とされて愛されていないと不安です。年老いて病気になっている人に少しでも力になれたらいいと思っています。でも、ビジネスになっていないと、スタッフと一緒にやっていけませんから、これから経営者として能力を伸ばさなければならないと思いますが。

−それが課題ですか。

 ええ。足りないところは埋めていきたいと思っていますが。

−介護するには相手のことを良く知る必要があると思うのですが、調べるんですか。

 ええ。本人からとかご家族さんからお話はよく聞いて、あわせてやっています。認知庄の方などは後で聞くことはできませんから、なるべく早く知った上で介護しています。

  
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